CKD 患者におけるがん化学療法─透析患者を中心に
V 症例報告 1 〈肺癌〉透析を行いつつ有効な化学療法を実施しえた小細胞肺癌の1 例
山田 有里紗
1
,
北川 智余恵
1,2
1名古屋医療センター呼吸器内科
2名古屋医療センター腫瘍内科
キーワード:
小細胞肺癌
,
化学療法
,
二次治療
Keyword:
小細胞肺癌
,
化学療法
,
二次治療
pp.964-967
発行日 2019年6月20日
Published Date 2019/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000962
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症 例:60 歳代,女性 既往歴:慢性腎不全(維持透析),ヘパリン起因性血小板減少症,狭心症,閉塞性動脈硬化症,腎性貧血,肺気腫,高血圧症 現病歴:2016 年12 月に胸部異常陰影を主訴に当院初診.陰影が小さいため経過観察となっていたが,2017 年1 月に結節影の増大を認め,2017 年3 月に気管支鏡下肺生検にて小細胞肺癌と診断した.臨床病期はT1bN2M0 Stage ⅢA 期(UICC-TNM 分類,第7 版)と診断された.本人に治療希望がなく経過観察となっていたが,徐々に倦怠感の増強を認め,治療を希望するようになった.臨床病期はT2aN3M0Stage ⅢB 期(UICC-TNM 分類,第8 版)と進行を認めていた.2017 年8 月に治療目的のため入院となった.
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