OPINION
透析医療における2025年問題
倉賀野 隆裕
1
1兵庫医科大学内科学腎・透析科
pp.569-570
発行日 2019年6月10日
Published Date 2019/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000901
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2025 年には,「団塊の世代」の多くの人が75 歳を迎えることに加え,改善しない低出生率によりわが国の高齢化が急速に進行することが懸念されている.日本透析医学会が発表している「わが国の慢性透析療法の現況」では,2017年末の維持透析患者の平均年齢は68.4 歳であり,65~69歳の増加がもっとも大きいことを示している.さらに,透析への新規導入患者の平均年齢も年々上昇していることから,透析医療現場では2025 年を待たずに超高齢化社会となる可能性もある.
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