症例による透析患者の画像診断
腹膜透析離脱後に腎被膜下出血をきたし,腎動脈塞栓術を施行した血液透析患者の1例
岩﨑 隆英
1
,
大仲 慶
1
,
宮内 和歩
1
,
倉賀野 隆裕
1
1兵庫医科大学病院循環器・腎透析内科学
キーワード:
血液透析
,
腹膜透析
,
腎被膜下出血
Keyword:
血液透析
,
腹膜透析
,
腎被膜下出血
pp.88-93
発行日 2022年1月10日
Published Date 2022/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002016
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腎被膜下出血は比較的まれな疾患で,突然の腹痛で発症するため他の急性腹症との鑑別を要する.外傷,腫瘍からの出血,体外衝撃波結石破砕術(extracorporeal shock wave lithotripsy;ESWL)の合併症,腎血管病変,感染症,生検やカテーテル検査など医原性や原因のはっきりしない特発性のものもある.透析患者においては多囊胞化萎縮腎(acquired cystic disease of the kidney;ACDK)の破裂が関与している症例が報告されている.われわれは,血液透析(HD)患者の腎被膜下出血の1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.
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