特集 2025年に向けた透析室のキュアとケア
Editorial:「2025 年問題」を迎える透析医療
西 慎一
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1神戸大学大学院医学研究科腎臓内科/腎・血液浄化センター
pp.1389-1390
発行日 2018年11月10日
Published Date 2018/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000702
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いわゆる「団塊世代」が後期高齢者層に突入開始するのは2024 年であり,「団塊世代」が大量に後期高齢者になる年度として「2025 年問題」が注目されている.この年度前後から社会保障費や医療費の大幅増加が予測され,医療界全体にとって危機感が募る時期である.透析医療は,すでに後期高齢者が治療対象の大半であるが,やはり「2025 年問題」に大きな関心をもたずにはいられない.この2025 年を迎える時期には,大きな社会的構造変化も次々訪れることが予測されており,この点も透析医療の明日を予測するうえで見逃せない重要課題である.本特集では,「2025 年問題」を乗り切るため,透析医療に関わる医療者がどのように対処するべきか,キュアとケアの面から各筆者に論じてもらった.
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