特集 慢性腎臓病の看護実践をリフレクションする
3.実践報告(3) 血液透析患者の看護:導入期看護―患者の不確かな体験に働きかけ透析とともにある身体を捉え直すための支援
石﨑 香織
1
1信楽園病院看護部・慢性疾患看護専門看護師
キーワード:
生活者
,
不確かさ
,
身体の捉え直し
,
切れ目ないケア
Keyword:
生活者
,
不確かさ
,
身体の捉え直し
,
切れ目ないケア
pp.281-285
発行日 2019年3月10日
Published Date 2019/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000826
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導入期の患者が透析を受容するには,透析とともにある生活をイメージできることが重要である.しかし,透析導入という危機的状況のなか,患者が未知の生活をイメージするのは容易ではない.患者が透析とともにある生活を受容するために,医療者は,顕在している課題への対応のみならず,顕在化されない,透析導入による患者の生活や価値観の揺らぎという不確かな体験を理解することが必要不可欠である.本事例のリフレクションを通し,患者の生活を捉え,不確かな体験に働きかけ,患者が透析とともにある身体を捉え直すことで透析することに意味を見出すことを助ける支援の重要性を認識することができた.
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