特集 透析患者における電解質・酸塩基平衡異常―透析液を含めて
13.長時間血液透析で望まれる透析液の組成
若井 陽希
1
1麗星会品川ガーデンクリニック
キーワード:
長時間血液透析
,
intensive hemodialysis
,
透析液
,
電解質
,
在宅血液透析
Keyword:
長時間血液透析
,
intensive hemodialysis
,
透析液
,
電解質
,
在宅血液透析
pp.227-233
発行日 2019年2月10日
Published Date 2019/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000804
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長時間血液透析は予後改善が期待される治療法であるが,透析液に接する時間が長いため,その組成による影響が大きくなる.このため,常に電解質や酸塩基平衡について考慮し,患者が電解質異常や酸塩基平衡の異常をきたすことがないように,十分な検討が必要である.しかしながら,実際には,長時間透析にはさまざまなパターンがあり,画一的な対応は難しい.また,現在,市販されている透析液の種類には限りがある.さらに,施設透析においてはセントラルシステムが普及しており,透析液についての処方透析が難しい状況にある.このような問題を解消するためには,新たな組成の透析液の開発が望まれるとともに,透析室運営上の工夫が求められる.
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