特集 標準血液透析を再考する―最良の透析処方・管理技術とは
3.透析スケジュールによる影響
喜田 智幸
1
1医療法人社団坂井瑠実クリニック
キーワード:
長時間血液透析
,
頻回血液透析
,
隔日血液透析
,
夜間睡眠中血液透析
,
在宅血液透析
Keyword:
長時間血液透析
,
頻回血液透析
,
隔日血液透析
,
夜間睡眠中血液透析
,
在宅血液透析
pp.1133-1137
発行日 2019年8月10日
Published Date 2019/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001014
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血液透析は間欠的治療であり,現在の週3 回,1 回当り4 時間の標準透析は,生命を維持する最低限の治療である.そのため,腎不全関連合併症が発生し,生活の質(QOL)は低下し,生命予後も不十分である.これを解決するもっとも良い方法は,透析時間と透析回数を増やすことである.透析時間・回数を増やすことにより,身体の内部環境は健常な腎機能の状態に近づき,合併症が減り,生命予後は改善する.そのことが認識され,近年,長時間透析,頻回透析を選ぶ患者が増えている.治療形態としては,施設での夜間睡眠中血液透析や在宅での頻回血液透析が行われるようになってきた.
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