特集 透析患者の人生の最終段階への関わり方
コラム
遠隔地における透析の見合わせの実際―北海道を例に
森田 研
1
,
青柳 俊紀
1
,
谷口 成実
1
,
村雲 雅志
1
,
新藤 純理
1
1市立釧路総合病院泌尿器科
pp.1228-1229
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000672
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北海道の広域医療では他府県に比べて陸上移動距離の長さが顕著であると考えられる.離島や島嶼の問題は少ない一方で,冬期間の通院透析の困難性(車移動が主であり,道路が寸断されると物理的に通院困難)が背景にあり,50 km を超える通院を行わなければならない患者も存在する(図1).血液透析施設は維持費用や医療スタッフ不足の影響で必要数ぎりぎりでの運用がなされており,積極的に腹膜透析を検討せざるをえない背景がある.医療圏人口は約30 万人/1 万km2 であり,人口密度は東京の6,000 人/km2 に対して,30 人/km2 と200 倍の差がある.
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