特集 透析患者の人生の最終段階への関わり方
2.看取り
(2) 訪問診療医による在宅看取り― 地区医師会の現状と血液透析患者の訪問看取りの可能性について
齋藤 淳史
1,2
,
高木 義則
2,3
,
河合 盛光
2,4
,
中村 國男
2,5
1金沢医科大学氷見市民病院腎臓内科
2公益社団法人氷見市医師会
3高木内科医院
4河合内科医院
5中村記念病院
キーワード:
高齢透析患者
,
在宅医療
,
看取り
Keyword:
高齢透析患者
,
在宅医療
,
看取り
pp.1231-1237
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000668
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高齢透析患者の増加に伴い,訪問診療医による血液透析患者の在宅看取りの必要性も考えられる.透析患者家族,地区医師会の訪問診療医それぞれから得られたアンケート結果では,基幹病院通院中の透析患者の救急診療に頼る状況や訪問診療医側の往診看取りへのポジティブな意見がみられた.一方,地方の訪問診療医を取り巻く環境として医師の高齢化率の増加や時間外の診療の負担など,背景に潜む問題も描出された.透析患者の在宅看取りについて,移動範囲が近く,また,患者のみならず家族が在宅看取りを希望している環境が望ましいことが明確となった.
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