特集 看護管理者のネットワークが支える地域医療再生――北海道の取り組みから
[座談会]地域が求める診療体制,チーム医療とは―北海道における高度実践看護師育成の取り組みから
小嶋 一
1
,
塚本 容子
2
,
野川 道子
3
1医療法人渓仁会 手稲家庭医療クリニック
2北海道医療大学大学院看護福祉学研究科看護学専攻
3北海道医療大学大学院看護福祉学研究科
pp.985-990
発行日 2010年10月10日
Published Date 2010/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101865
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北海道医療大学大学院看護福祉学研究科(以下,本学)では,2009(平成21)年度よりナースプラクティショナー(以下,NP)養成カリキュラムの開講について検討を行ない,本年度から従来の専門看護師教育課程に単位を上乗せするかたちで,NP養成カリキュラムを開始した。
本カリキュラムは,本年4月に厚生労働省がスタートさせたチーム医療推進会議に設置された看護業務検討ワーキンググループが実施している「特定看護師(仮称)養成調査試行事業実施課程(修士)」にも申請し,指定を受けた。
現在,特定看護師(仮称)そう設の検討過程において,提供可能な医行為についての調査および検討が進められているが,限られた各地域の医療資源のなかで,住民が求める医療の質,それを支える高度実践看護師に期待する役割について具体的に議論される機会はまだ少ない。
本座談会では,過疎,医療者不足,超高齢化という,ある意味,地域医療崩壊の縮図とも言える北海道で充実が求められるプライマリケアにおいて,高度実践看護師が果たせる役割,地域のチーム医療体制,それを支えるシステムについて,ご議論いただいた。(本誌編集室)
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