特集 シマから学ぶ、プライマリ・ケアの未来—いざ、素晴らしき離島医療の世界へ
【離島医療イロイロ】
❹北の島[奥尻島、他/北海道]北の島からこんにちは—北海道離島医療の概要と課題
植村 和平
1
,
淺井 悌
2
,
升田 晃生
3
,
大野 義一朗
4
,
佐々尾 航
5
1奥尻町国民健康保険病院
2利尻島国保中央病院
3礼文町国民健康保険 船泊診療所
4道立天売診療所
5道立羽幌病院
キーワード:
北海道
,
離島医療
,
エコー
Keyword:
北海道
,
離島医療
,
エコー
pp.628-632
発行日 2025年6月15日
Published Date 2025/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350060628
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みなさん、こんにちは。自治医科大学卒で北海道の離島医療を経験している、植村です。北海道には利尻島、礼文島、天売島、焼尻島、奥尻島という5つの有人離島が存在し、それぞれが独自の医療環境と課題を抱えています(夏季だけ漁師が住む通称“厚岸小島”も加えると6つ)。離島は陸地と連続していません。この当たり前のことが、北海道の有人離島に共通する課題を生じさせます。
本稿では、各島の特徴を表形式で対比し(表1)、読者にその違いを理解していただくと共に、豪雪地帯かつ広大な地域の北海道でもさらに特別な離島たちにおける医療の魅力と課題、そこから得られるプライマリ・ケアの未来へのヒントについて考察します。

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