特集 透析患者のがん対策
6.担がん透析患者の終末期医療とケア (2)血液透析をどうするか(継続・逓減・中止)の基本的な方針
大平 整爾
1
1札幌北クリニック
キーワード:
担がん血液透析患者
,
がん進行度
,
がん治療法
,
透析継続か漸減か中止か
Keyword:
担がん血液透析患者
,
がん進行度
,
がん治療法
,
透析継続か漸減か中止か
pp.79-85
発行日 2018年1月10日
Published Date 2018/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000310
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透析患者が「がん」を発症した場合には,通常,がん腫の種別やその進行度により手術,抗がん剤,放射線照射が単独または複数選択されて施行される.がん治療と同時に透析治療も必ず継続されることになる.ただし,対がん治療が著しく患者の負担になる場合や効果が低いと判定される場合には,対がん治療は変更か中止される.仮にがん進行などで全身状態が悪化してきた場合には,患者の意向を第一義として血液透析の回数・量の変更,逓減や中止が考慮されることになる.この時期は,当該患者へ終末期医療とケアを提供する準備を始める時期でもある.
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