維持透析患者の「満足度」を検証する
実態調査の結果 透析患者の自殺、透析の継続中止
船越 哲
1
1衆和会長崎腎病院
キーワード:
うつ病
,
血液透析
,
自殺
,
腎不全-慢性
,
医療中止患者
Keyword:
Depressive Disorder
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Patient Dropouts
,
Suicide
pp.1165-1170
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015340622
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自殺の定義は,かつては自分の死に対する意思・ 自らの行為がもたらす結果予測性とされていたが,現在では「自殺意図の明確な自殺者は少なく,意志統御の混乱がむしろ彼らの特徴である」と,精神科疾患との強い関連が定着した.しかし,未だ自殺者の多くが精神科医を受診せず最期の時を迎えており,プライマリケアの場での精神障害の早期発見と精神科医への紹介が切望される.当院では,自殺予防のためには「透析施設は自殺予防介入の場」という意識をもち,患者の訴え(とくに死に関する話題)を傾聴することを鉄則としている.また自殺予防のためには医療従事者のみでなく,公的機関・社会資源の利用も有用と考える.
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