特集 透析患者のがん対策
6.担がん透析患者の終末期医療とケア (1)日々のケア
山口 紗有香
1
,
佐藤 久光
1
1衆済会増子記念病院透析室・看護師
キーワード:
透析患者
,
悪性腫瘍
,
終末期
,
看護
Keyword:
透析患者
,
悪性腫瘍
,
終末期
,
看護
pp.71-77
発行日 2018年1月10日
Published Date 2018/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000309
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透析患者が「がん」に罹患した場合,患者は透析治療の苦痛にがんの苦痛が重なってくる.その苦痛は身体的なものだけではなく,精神的なものが重くのしかかってくる.患者とその家族の苦痛を少しでも軽減させるために,透析室の看護師は細やかな心理的ケアを適切に行う必要がある.医師を交えたケースカンファレンスを適時設け,透析回数を減らすことや時間の短縮,腹膜透析(PD)に変更するなどの「苦痛の緩和策」について話し合う必要がある.そうした機会を意図的に作るのも透析室の看護師の重要な役割である.
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