特集 予後改善を目指した透析医療
12.このような透析のやり方は生命予後に良い影響をもたらす
甲田 豊
1
1甲田内科クリニック
キーワード:
血液透析処方
,
生命予後
,
オンラインHDF
,
透析液
Keyword:
血液透析処方
,
生命予後
,
オンラインHDF
,
透析液
pp.1147-1154
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000140
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日本の透析患者の生命予後改善に貢献した透析の特徴には,長い透析時間,ハイフラックスダイアライザとRO 装置に加え,地域・施設の差なく透析液水質を上げたセントラル透析液供給装置の普及がある.このため,2013 年版「維持血液透析ガイドライン:血液透析処方」はわが国の既治療の確認に近く,週3 回1 回4 時間以上の透析でほぼ達成できるものとされる.この標準的なスケジュールは,現在の社会,病態などの利害関係において合理的で維持可能な妥協点である.その枠組みで行う大量液置換HDF に生命予後改善のきざしが見えてきた.頻回短時間,長時間など透析スケジュールの変更にも,患者,医療者双方に負担はあるものの,生命予後に好影響が予測される.
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