特集 予後改善を目指した透析医療
1.このような食事指導が予後に良い
吉田 菜穂
1
,
立花 健
2
,
高山 政之
1
,
小笠原 陽
1
1聖水会小笠原クリニック・管理栄養士
2聖水会立花クリニック
キーワード:
食事管理
,
生命予後
,
CVD
,
CKD―MBD
,
支援と指導の工夫
Keyword:
食事管理
,
生命予後
,
CVD
,
CKD―MBD
,
支援と指導の工夫
pp.1065-1069
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000129
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
透析患者において食事管理の良否は生命予後に直結する.過剰なエネルギー摂取や食塩摂取はそれぞれ脂質異常症や体液負荷を惹起し,心血管疾患(CVD)のrisk factor となる.また,たんぱく質の過剰はリンの過剰摂取の原因となって高リン血症を助長し,慢性腎臓病に伴う骨ミネラル代謝異常(CKD―MBD)のrisk factor となる.これらの改善には,食品の栄養学的特徴,および透析患者の病態を十分に理解したうえで,患者個々の食習慣や生活状況に合わせたテーラーメイドな栄養指導が必要である.そのためには医療スタッフの諦めない支援と指導の工夫が重要である.
Copyright © 2017, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.