特集 予後改善を目指した透析医療
10. CKD―MBD への良好な対応が生命予後に良い結果をもたらす
横山 啓太郎
1
1東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科
キーワード:
CKD―MBD
,
ガイドライン
Keyword:
CKD―MBD
,
ガイドライン
pp.1129-1137
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000138
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慢性腎臓病(CKD)における骨ミネラル代謝の異常は,長期的には血管を含む全身の石灰化を介して生命予後にも影響を及ぼす病態として,全身性疾患として「慢性腎臓病に伴う骨ミネラル代謝異常(CKD―mineral and bonedisorder;CKD―MBD)」という概念で捉えられるようになった.わが国では2006 年と2012 年にガイドラインが発表されたが,これらのガイドラインは生命予後をoutcome として策定されている.本稿ではCKD―MBD ガイドラインのoutcome と診療マーカーの臨床的意義について概説する.
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