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妊娠中のジョギング—母児に良好な結果をもたらす?
広井 正彦
1
1山形大学医学部産婦人科
pp.156
発行日 1984年3月10日
Published Date 1984/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206949
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ジョギングは体力増進や健康の維持などで老若男女を問わずに広く行われて来ている。アメリカ合衆国でも同様で全人口の10%が規則的にジョギングを行っていると推定されている1)。この中で,生殖可能年齢の婦人もかなり含まれており,そのために産婦人科医も妊娠中のジョギングの可否に関して質問をうけることも少なくない状態に来ている。
妊娠中のジョギングは安全で有益のことが多いとの報告もあるが2〜3),その詳細に関しては不明の点が多い。そこでJarrettら4)はシカゴトリビューン紙のスポーツおよび婦人欄に記事をのせ,婦人のランナーで妊娠中もジョギングを続け,質問紙法に答えることのできる者を募集した。97名の婦人が登録され,これらに質問紙を送布し,67名(68.4%)が回答をよせた。すべてのこれらのデータを平均±標準偏差,相関数およびStudent t検定で処理した。
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