特集 腹膜透析の展開―生き残りをかけた在宅医療
[コラム]腹膜透析はいつまで継続が可能なのか?―被囊性腹膜硬化症回避の視点から
笠井 健司
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1富士市立中央病院腎臓内科
キーワード:
腹膜透析
,
継続期間
,
被囊性腹膜硬化症
Keyword:
腹膜透析
,
継続期間
,
被囊性腹膜硬化症
pp.1005-1006
発行日 2023年7月10日
Published Date 2023/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002656
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腹膜透析(PD)は腹膜という生体膜を用いる透析法であり,デバイスや装置が少なくても実施できるという長所を有する反面,生体膜を用いるがゆえの制約を伴う.その一つが残存腎機能喪失後の透析不足と腹膜機能低下による体液過剰であり,他の一つが腹膜劣化による被囊性腹膜硬化症(EPS)発症リスクの上昇である.そのいずれもがPD継続期間の延長とともに問題となり,対応を迫られる.
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