投稿論文 紹介
華岡青洲の"教養"の学統
松木 明知
1
1弘前大学 大学院医学研究科麻酔科学教室
キーワード:
医学教育
,
薬剤処方
,
江戸期医学史
,
教養
,
華岡青洲
Keyword:
Drug Prescriptions
,
Education, Medical
pp.1261-1269
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2023016089
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華岡青洲は疾病の治療,とりわけ難治疾患の治療に尽瘁し,患者がその天寿を全うすることを医の究極の目標とした。そのために彼がとった方法は,複数科の兼修という学際的手法と伝統的処方に加えて非伝統的処方"奇方"の積極的応用であった。青洲はこのような方法論の基盤となる教養を京都遊学時代初期に鈴木蘭園,朝倉荊山などから学んだ。教養の学統の中で蘭園から大きな影響を受けた。教養を無視しては青洲の医学を理解できない。
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