投稿論文 紹介
華岡青洲の「丸散便覧」と吉益東洞の「東洞先生家塾方」
松木 明知
1
1弘前大学 大学院医学研究科麻酔科学教室
キーワード:
医学書誌
,
薬剤処方
,
薬学史
,
江戸期医学史
,
華岡青洲
,
吉益東洞
Keyword:
Bibliography of Medicine
,
History of Pharmacy
,
Drug Prescriptions
pp.328-338
発行日 2022年3月10日
Published Date 2022/3/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2022137506
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華岡青洲が"泰"の名を称したのは京都遊学時の初期であることから、華岡 泰撰の写本「丸散便覧」は1782-4年に成立したことが明らかである。この著述は処方使用法について教えを乞う友人中川修亭の要望に応えて、青洲が丸薬や散薬31方を解説したものであった。青洲はこれらの処方を吉益東洞の「東洞先生家塾方」などから選んだ。東洞の"十二律方"が解説の中心になっており、青洲が東洞の医学を深く学んでいたことを明示している。
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