投稿論文 紹介
華岡青洲と本間玄調の乳癌手術
松木 明知
1
1弘前大学 大学院医学研究科麻酔科学教室
キーワード:
術後管理
,
乳房腫瘍
,
麻酔
,
麻酔剤
,
江戸期医学史
,
華岡青洲
,
本間玄調
Keyword:
Anesthesia
,
Anesthetics
,
Postoperative Care
,
Breast Neoplasms
pp.152-163
発行日 2021年2月10日
Published Date 2021/2/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021122638
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華岡青洲が目標としたのは難病の治療であった。その中でもっとも尽力したのが不治とされた乳癌の外科的治療であり、そのために麻沸散を開発した。結果的に乳癌手術は華岡流外科の代表的手術となった。そこで1804-15年代の華岡青洲の乳癌手術と1830-50年代の本間玄調の乳癌手術を比較した。手術方法自体、術後の内用薬、創部に塗布する外用薬については基本的に変わりないが、玄調の時代になって創部の処置がいっそう丁寧になった。
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