投稿論文 症例報告
オフポンプ冠動脈バイパス術の術中に心臓脱転による僧房弁逆流の増加で循環破綻を来しオンポンプとなった1症例
藤本 智子
1
,
高田 祥子
,
冨田 晶子
,
林 行雄
1桜橋渡辺病院 麻酔科
キーワード:
冠動脈疾患
,
術中合併症
,
心電図
,
僧帽弁閉鎖不全症
,
低血圧
,
経食道心エコー図
,
非体外循環下冠状動脈バイパス術
Keyword:
Echocardiography, Transesophageal
,
Mitral Valve Insufficiency
,
Hypotension
,
Intraoperative Complications
,
Coronary Disease
,
Electrocardiography
,
Coronary Artery Bypass, Off-Pump
pp.855-857
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021294649
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現状、オフポンプ冠動脈バイパス術(off-pump coronary artery bypass:OPCAB)の術中に緊急で人工心肺を導入する明確な基準はない。70歳、男性のOPCABの麻酔管理中、脱転に伴い血圧低下が進み、脱転を戻したところ血圧は正常化したが、ST上昇と僧帽弁逆流増悪は残存したため、OPCAB継続は困難と判断し、人工心肺を導入して無事に管理しえた。
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