投稿論文 臨床経験
ロボット支援下腹腔鏡前立腺全摘術における循環動態の経時的変化についての検討
那須 倫範
1
,
吉田 仁
,
山田 正名
,
大石 博史
,
荒井 理歩
,
牛尾 和弘
,
寺崎 敏治
1富山県立中央病院 麻酔科
キーワード:
血液循環
,
コホート研究
,
前立腺腫瘍
,
前立腺切除
,
腹腔鏡法
,
分散分析
,
後向き研究
,
手術時体位
,
ロボット手術
,
心係数
Keyword:
Analysis of Variance
,
Retrospective Studies
,
Cohort Studies
,
Laparoscopy
,
Prostatic Neoplasms
,
Prostatectomy
,
Blood Circulation
,
Robotic Surgical Procedures
pp.387-391
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021194617
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ロボット支援下腹腔鏡前立腺全摘術(robot-assisted laparoscopic prostatectomy:RALP)における気腹と高度頭低位による影響を、フロートラックセンサー(エドワーズライフサイエンス、東京)を用いて後ろ向きに検討した。頭低位角度の平均は26.8°であった。心係数(cardiac index:CI)は頭低位後より有意に低下し、頭低位後60分で最小(1.54±0.41l・min-1・m-2)となった。RALPにおいて、頭低位中の心拍出量の減少が示唆された。CIの低下による合併症は認めなかったが、術中はモニタリングを行い、循環動態の変化に注意する必要がある。
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