投稿論文 症例対照研究
アセトアミノフェンの周術期定時静注は大腿骨近位部骨折患者の疼痛管理に有効である
植木 正明
1
,
深澤 高広
1西脇市立西脇病院 麻酔科
キーワード:
Acetaminophen
,
股関節部骨折
,
術後管理
,
術後痛
,
大腿骨頸部骨折
,
疼痛測定
,
投薬計画
,
鎮痛法
,
後向き研究
,
静脈内投与
,
疼痛管理
,
短時間作用型鎮痛剤
Keyword:
Analgesia
,
Retrospective Studies
,
Hip Fractures
,
Pain Measurement
,
Pain, Postoperative
,
Acetaminophen
,
Postoperative Care
,
Drug Administration Schedule
,
Femoral Neck Fractures
,
Analgesics, Short-Acting
,
Administration, Intravenous
,
Pain Management
pp.534-538
発行日 2021年5月10日
Published Date 2021/5/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021207869
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大腿骨近位部骨折患者に対するアセトアミノフェンの周術期の定時静注による鎮痛効果を、アセトアミノフェンを用いない疼痛管理法と比較検討した。アセトアミノフェン定時静注(アセトアミノフェン群)は、入院時と手術終了時と手術終了時から6時間ごとに翌朝までに2回行った。対照群は患者が疼痛を訴えたときに鎮痛薬のレスキュー処方を行う方法であった。アセトアミノフェン群は対照群に比較して、術後病棟帰室時、手術翌日朝で有意に疼痛スコアは低下し、患者の疼痛の訴えによる鎮痛薬をレスキュー処方された患者数は少なく、アセトアミノフェンによる副作用は発症しなかった。アセトアミノフェンの周術期定時静注は大腿骨近位部骨折の周術期の疼痛管理に有効である。
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