投稿論文 症例対照研究
上腹部手術の術後痛に対する硬膜外麻酔の至適穿刺部位はどこか 4μg・ml-1フェンタニル添加0.06%ロピバカイン薬液を用いた後方視的検討
懸本 歩
1
,
中楯 陽介
,
中嶌 絵美
,
飯嶋 哲也
,
熊倉 康友
,
松川 隆
1市立甲府病院 麻酔科
キーワード:
Fentanyl
,
回帰分析
,
危険因子
,
硬膜外麻酔
,
自己調節鎮痛法
,
術後痛
,
消化器外科
,
身長
,
穿刺
,
後向き研究
,
年齢因子
,
Ropivacaine
Keyword:
Body Height
,
Age Factors
,
Anesthesia, Epidural
,
Fentanyl
,
Digestive System Surgical Procedures
,
Retrospective Studies
,
Risk Factors
,
Analgesia, Patient-Controlled
,
Pain, Postoperative
,
Ropivacaine
,
Regression Analysis
,
Punctures
pp.752-756
発行日 2021年7月10日
Published Date 2021/7/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021264968
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上腹部手術後の4μg・ml-1フェンタニル添加0.06%ロピバカインを用いた自己調節硬膜外鎮痛法について、硬膜外穿刺部位を2群に分けてボーラス・リクエスト数を後方視的に比較検討し、ボーラス・リクエスト数の増加因子を同定した。術後24時間のボーラス・リクエスト数は両群に有意差を認めなかった。その増加因子は、年齢、身長とASA術前全身状態分類であった。以前からの報告にあった高身長、低年齢に加え、新たに喫煙が硬膜外麻酔の薬液使用量増加因子と同定された。至適穿刺部位は今回の検討では同定されなかったが、上記の因子、麻酔薬濃度を考慮したうえで再検討が必要である。
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