投稿論文 短報
眼瞼下垂手術に際しプロポフォール、レミフェンタニル、ケタミンを用いた全静脈麻酔(PRK)を適用したミトコンドリア筋症の1症例
松本 杏菜
1
,
櫛方 哲也
,
北山 眞任
,
中井 希紫子
,
矢越 ちひろ
,
廣田 和美
1弘前大学 大学院医学研究科麻酔科学講座
キーワード:
Ketamine
,
Propofol
,
眼瞼下垂
,
静脈麻酔
,
ミトコンドリアミオパチー
,
眼瞼形成術
,
Remifentanil
Keyword:
Anesthesia, Intravenous
,
Mitochondrial Myopathies
,
Ketamine
,
Propofol
,
Remifentanil
,
Blepharoptosis
,
Blepharoplasty
pp.79-82
発行日 2020年1月10日
Published Date 2020/1/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020135390
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38歳女。ミトコンドリア筋症による眼瞼下垂に対して手術適用となった。麻酔管理上の問題点として、筋弛緩薬に対する異常反応の有無、麻酔法や麻酔薬の選択、麻酔中の輸液の選択、アシドーシスの管理、体温管理が挙げられ、本症例に対してはプロポフォール、レミフェンタニル、ケタミンを用いた全静脈麻酔が適用と考えられた。筋弛緩薬の前投与は避け、筋弛緩をモニタリングしながらロクロニウムを併用した結果、フェンタニルやレミフェンタニルによると思われる過度の抑制を生じることなく、術野の不動化を保ちながら安全に管理できた。また、麻酔管理中は直腸温36.1℃以上を保ち、輸液は酢酸リンゲル液840mlを投与したが、アシドーシスは認めなかった。
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