投稿論文 臨床経験
ヒドロキシエチルデンプン130000の術中大量使用の腎機能への影響
吉田 美伽
1
,
山崎 裕一朗
,
星 拓男
1茨城県立中央病院 麻酔科・集中治療部
キーワード:
Creatinine
,
術後合併症
,
術中管理
,
急性腎障害
,
発生率
,
薬物用量反応関係
,
失血-外科
,
後向き研究
,
大量薬物療法
,
HES 130-0.4
Keyword:
Retrospective Studies
,
Incidence
,
Blood Loss, Surgical
,
Intraoperative Care
,
Postoperative Complications
,
Dose-Response Relationship, Drug
,
Creatinine
,
Acute Kidney Injury
,
HES 130-0.4
pp.66-71
発行日 2020年1月10日
Published Date 2020/1/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020119932
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当院で手術中にヒドロキシエチルデンプン130000(ボルベン輸液6%、フルゼニウスカービジャパン、東京)を2,000ml以上投与された患者の急性腎障害(acute kidney injury:AKI)を調査した。解析対象となった103名中18名にAKIを認めたが、1名を除き後日腎機能は改善した。ボルベンの投与量はAKIとnon-AKI間で有意差がなく、術後1ヵ月間の最大血清クレアチニン値の上昇との間に相関性を認めなかった。今回、ボルベンによるAKIは認めなかったが、それについては今後もさらなる調査が必要である。
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