投稿論文 臨床経験
生体腎移植術中におけるリンゲル液投与と生理食塩液投与が塩基過剰と血清カリウム濃度の術中変化に与える影響
高岡 悠子
1
,
江木 盛時
,
小阪 円
,
西村 太一
,
巻野 将平
,
久保田 健太
,
溝渕 知司
1神戸大学医学部附属病院 麻酔科
キーワード:
Potassium
,
術中管理
,
腎臓移植
,
輸液療法
,
後向き研究
,
生理食塩水
,
Ringer液
,
塩基過剰
Keyword:
Retrospective Studies
,
Kidney Transplantation
,
Intraoperative Care
,
Saline Solution
,
Ringer's Solution
,
Potassium
pp.374-379
発行日 2020年4月10日
Published Date 2020/4/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020217552
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本研究は、生体腎移植術中の輸液選択が術前後の塩基過剰(base excess:BE)と血清カリウム(K)濃度の変化(ΔBE、ΔK)に及ぼす影響を検討する目的で行った後ろ向き観察研究である。術中輸液としてリンゲル液または生理食塩液を使用した38名を対象とし、総輸液量における生理食塩液の投与量比率とΔBEおよびΔKとの関係を検討した。生理食塩液投与量比率とΔBEには有意な負の相関が認められた(P=0.002)が、ΔKとは有意な相関を認めなかった(P=0.95)。
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