投稿論文 症例
橈尺骨骨幹部骨折後に母指伸展障害を来たした1例
今井 優花
1
,
鳥谷部 荘八
,
三浦 孝行
,
前山 俊史
,
石原 有佳子
1国立病院機構仙台医療センター 形成外科・東北ハンドサージャリーセンター
キーワード:
Vitamin B12
,
X線診断
,
ギプス包帯
,
尺骨骨折
,
橈骨骨折
,
経口投与
,
スプリント
,
母指
,
拡散MRI
,
後骨間神経麻痺
,
徒手筋力テスト
Keyword:
Splints
,
Administration, Oral
,
Thumb
,
Vitamin B 12
,
Ulna Fractures
,
Radius Fractures
,
Radiography
,
Casts, Surgical
,
Diffusion Magnetic Resonance Imaging
pp.1107-1111
発行日 2022年9月10日
Published Date 2022/9/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2023034012
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非開放性の前腕骨骨幹部骨折後に母指の伸展障害を生じた男児(9歳)の症例について報告した。腱損傷との鑑別に難渋したが、臨床所見や超音波画像検査およびMRI検査などにより後骨間神経麻痺と診断した。本症例は発症から1週間ほどの新鮮例であったため保存的治療を選択し、ビタミンB12製剤の内服と母指伸展外転スプリントの装着、母指のIP・MP・CM関節の積極的な可動域訓練を施行し、およそ8週間で後遺症なく回復した。
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