小児整形外科疾患 診断・治療の進歩
手術的治療の進歩 外傷 小児前腕両骨骨幹部骨折に対する髄内固定法
山上 信生
1
,
山本 宗一郎
,
熊橋 伸之
,
内尾 祐司
1島根大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節可動域
,
髄内固定法
,
骨板
,
骨ワイヤー
,
尺骨骨折
,
橈骨骨折
Keyword:
Bone Plates
,
Bone Wires
,
Fracture Fixation, Intramedullary
,
Radiography
,
Radius Fractures
,
Ulna Fractures
,
Range of Motion, Articular
pp.200-202
発行日 2013年10月20日
Published Date 2013/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014039875
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小児前腕両骨骨幹部骨折に対しKirschner鋼線を用いて髄内固定を行った13例の治療成績について検討した。手術時平均9歳で、平均経過観察期間は8ヵ月であった。その結果、全例で骨癒合が得られ、平均骨癒合期間は橈骨89日、尺骨126日であった。最終調査時の平均MRBは5.9%で、平均前腕ROMは回内84.1°、回外88.6°であった。合併症はピン刺入部の感染を2例に認めたが、抜釘により治癒が得られた。再骨折は1例で認め、再手術を要した。骨癒合に6ヵ月以上かかった遷延治癒例は2例みられ、それぞれ経過観察、超音波治療にて骨癒合が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2013