発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007037990
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橈骨遠位端骨折に対する掌側プレート使用骨接合術後に長母指屈筋腱(FPL)断裂をきたした症例を2例経験した。患者は50歳と74歳の女性、いずれも術後8ヵ月時にFPL断裂を生じた。原因については、症例1ではプレート尺側の設置位置が関節面レベルに位置していたことで機械的刺激により断裂したものと推測された。症例2ではプレートの設置位置は良好であったが、高齢による骨脆弱化のため経時的に骨折部の短縮および遠位部スクリューの弛みをきたし、その結果プレートのエッジによる機械的刺激が生じたものと考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2006