投稿論文 症例
外陰部に原発した悪性黒色腫の2例
竹内 誠也
1
,
根本 仁
,
中江 星子
,
伊藤 靖浩
,
黒木 知明
1昭和大学藤が丘病院 形成外科
キーワード:
外陰部(女性)
,
黒色腫
,
子宮出血-不正
,
人工皮膚
,
生検
,
皮膚移植
,
皮膚腫瘍
,
免疫組織化学
,
皮膚外科
,
穿通枝皮弁
Keyword:
Skin Neoplasms
,
Skin, Artificial
,
Melanoma
,
Metrorrhagia
,
Skin Transplantation
,
Immunohistochemistry
,
Vulva
,
Biopsy
,
Perforator Flap
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.1563-1570
発行日 2020年12月10日
Published Date 2020/12/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2021099940
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症例1(66歳女性)。性器出血を主訴に受診となった。所見では外陰部、尿道口付近に2cm程の黒灰色の隆起性腫瘍、腟口と大陰唇に黒色斑を認め、全切除生検より悪性黒色腫と診断された。追加切除と再建術を行った結果、術後11日に直腸皮膚瘻が生じたため、人工肛門の造設に次いで、自然閉鎖した直腸瘻孔の再発予防目的で薄筋弁の充填が行なわれた。以後、術後11ヵ月に左鼠径リンパ節転移でリンパ節郭清術が行なわれたが、最終手術から2年6ヵ月現在、再発や転移はみられていない。症例2(52歳女性)。陰部黒色結節(大陰唇2ヶ所、陰核部1ヶ所)を主訴に受診となった。部分切除生検にて悪性黒色腫と診断され、外陰部悪性黒色腫の切除と再建術が行なわれた。更に術後はインターフェロン局注療法が開始されたが、術後3ヵ月で右鼠径部リンパ節転移と肺転移を認めたため、患者は化学療法目的で他院へ紹介となった。
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