投稿論文 特別寄稿
動画で見えるポイント 足関節の動きに連動した下腿難治性潰瘍に対してperifascial areolar tissue graftによる治療を行った2例
神戸 優子
1
,
山内 大輔
,
井野 康
,
力丸 英明
,
清川 兼輔
1久留米大学 形成外科・顎顔面外科
キーワード:
組織移植
,
下肢潰瘍
,
結合組織
,
人工皮膚
,
超音波診断
,
デブリードマン
,
足関節
,
皮膚移植
Keyword:
Ankle Joint
,
Skin, Artificial
,
Leg Ulcer
,
Skin Transplantation
,
Tissue Transplantation
,
Ultrasonography
,
Debridement
,
Connective Tissue
pp.357-363
発行日 2020年3月10日
Published Date 2020/3/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2020247089
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症例1(46歳男性)。アキレス腱縫合術後の難治性潰瘍を主訴に、術後19日目に当科へ紹介となった。症例2(62歳女性)。右脛骨遠位端粉砕骨折に対するプレート固定術後2年目の抜釘術を機に創部に感染を生じ、腱が露出した。その後は植皮術などの治療を繰り返したが、右前脛骨筋前面の脛骨近傍にスリット状の潰瘍が残存し、難治性となったため当科へ紹介となった。両症例とも足関節の動きに連動した下腿難治性潰瘍であったことから、perifascial areolar tissue(PAT) graft移植術が行なわれた。その結果、いずれもPATは全生着し、症例1は移植後91日目に創の完全上皮化が得られた。また、症例2は移植後35日に分層植皮術が行なわれ、44日目には完全上皮化が得られた。
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