特集 薬疹・薬物障害
分層植皮術を施行したヒドロキシカルバミドによる下腿潰瘍の1例
岩間 英明
1
,
芳賀 貴裕
,
草刈 良之
,
相場 節也
1東北大学病院 皮膚科
キーワード:
Hydroxyurea
,
下肢潰瘍
,
血小板血症-本態性
,
デブリードマン
,
経口投与
,
皮膚移植
Keyword:
Administration, Oral
,
Debridement
,
Hydroxyurea
,
Leg Ulcer
,
Thrombocythemia, Essential
,
Skin Transplantation
pp.376-379
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016208978
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62歳男。本態性血小板血症に対してヒドロキシカルバミド(HC)を12年間内服中であったが、左下腿外顆部に潰瘍を発症した。3ヵ月前より前医にて外用療法を開始され、2ヵ月前にはHCを中止されたが潰瘍は拡大、増大したため当科を紹介受診した。初診時、左下腿外顆部に10×8cm大の黄色壊死組織が付着した有痛性皮膚潰瘍を認め、臨床像・既往歴・経過・各種検査から、HCによる皮膚潰瘍と診断した。診断後はデブリードマン、外用療法による治療を行ったが難治性を示したため、分層植皮術を施行した。術後上皮化は良好で、2週間後にはほぼ治癒し、退院となった。
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