特集 石灰化・骨化をきたす皮膚病
臨床例
積極的なデブリードマンおよびLDL-アフェレーシスを施行し治癒しえたcalciphylaxisの1例
加太 美保
1
,
加藤 威
,
藤本 徳毅
,
一色 啓二
,
宇津 貴
,
田中 俊宏
1滋賀医科大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
カルシフィラキシー
,
Fosfomycin
,
下肢潰瘍
,
血液成分除去法
,
静脈瘤性潰瘍
,
鑑別診断
,
生検
,
デブリードマン
,
経口投与
,
皮膚移植
,
ブドウ球菌感染症
,
糖尿病性足部疾患
,
血管炎-全身性
,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
Keyword:
Administration, Oral
,
Blood Component Removal
,
Calciphylaxis
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Debridement
,
Fosfomycin
,
Leg Ulcer
,
Staphylococcal Infections
,
Varicose Ulcer
,
Skin Transplantation
,
Diabetic Foot
,
Systemic Vasculitis
,
Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus
pp.699-702
発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016320844
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<症例のポイント>血液透析を4年間受けている慢性腎不全患者の下腿に生じた。誘発因子、危険因子とされる糖尿病、肥満、ワルファリンカリウム内服などはなかったが、二次性副甲状腺機能亢進症は合併していた。積極的な壊死組織のデブリードマンに加え、近年本症に対する効果が報告されているLDL-アフェレーシスによる治療を行った。致命的な感染を生じなかったことが治癒につながったと考えられたが、潰瘍治癒後に心停止をきたし、本症に対する慎重な全身管理の必要性を改めて認識した。
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