症例
妊娠中に発症し,長期間入院加療を要した化膿性仙腸関節炎の2例
冨松 侑真
1
,
高橋 良子
1
,
森 禎人
1
,
加藤 真由子
1
,
石田 享相
1
,
伊東 優
1
,
田中 博子
1
,
吉田 晋
1
,
辻江 智子
1
Y. Tomimatsu
1
,
R. Takahashi
1
,
Y. Mori
1
,
M. Kato
1
,
K. Ishida
1
,
Y. Ito
1
,
H. Tanaka
1
,
S. Yoshida
1
,
T. Tsujie
1
1市立豊中病院産婦人科
pp.303-307
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003773
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化膿性仙腸関節炎は血行性,外傷性に細菌が滑膜細胞に到達し増殖することで発症する比較的まれな疾患である。産婦では分娩による外傷をきっかけに発症することがあるが,妊娠中の発症は極めて少ない。今回妊娠中に発症し,入院下での感染および疼痛コントロールを要した2症例を報告する。両症例ともに,妊娠中に臀部の疼痛を自覚しており,血液検査上炎症マーカーの上昇を認めた。磁気共鳴画像(MRI)のshort tau inversion recovery(STIR)で仙腸関節領域に高信号を認め,化膿性仙腸関節炎の診断となった。化膿性仙腸関節炎に対して入院のうえ長期間の抗菌薬加療を要したほか,医療用麻薬を使用した疼痛コントロールを実施した。疼痛改善に伴い日常生活動作(ADL)は改善し,退院するに至った。

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