特集 肥満と産婦人科疾患―最新知見と実践アプローチ
Ⅲ.肥満患者への対策
1.肥満患者の周術期管理
白石 としえ
1
T. Shiraishi
1
1四谷メディカルキューブ(副院長)
pp.229-235
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003757
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肥満は慢性的で頑固な代謝性疾患であるが,BMI≧35は「高度肥満」と定義されている。術前には呼吸器や循環器,メタボリック症候群などの合併症,そしてメンタルの問題も評価しなければならない。全身麻酔は呼吸・気道管理が困難になりやすく,術中は上半身を持ち上げるRamp体位とし,麻酔の導入や抜管,挿管操作には,特化したデバイスの使用が推奨される。投与する薬剤は除脂肪体重(LBW)での計算を基本とする。深部静脈血栓症(DVT)や末梢神経の圧迫にも注意が必要である。術後はできるだけ頭高位として呼吸器合併症を予防し,早期離床など術後回復強化(ERAS)は積極的に実践したい。

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