特集 CQ&図解で学ぶ 生殖医療の基礎講座
Ⅳ 一般的な生殖医療
CQ 21 男性因子に対する治療は?
市岡 健太郎
1
1医療法人いちおか泌尿器科クリニック
pp.1298-1307
発行日 2025年11月30日
Published Date 2025/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003624
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A
▶生活習慣指導
全身の健康状態が精液所見に反映されるため,生活習慣指導は重要である。意外に有効であるので,生活習慣は軽視してはいけない。
▶薬物療法
低ゴナドトロピン性性腺機能低下症をはじめとした,内分泌異常を伴う疾患に対するホルモン治療は劇的に奏効するが,特発性造精機能障害に対する薬物療法の効果は限定的である。
▶手術療法
精索静脈瘤に対する顕微鏡下精索静脈瘤手術,閉塞性あるいは非閉塞性無精子症に対する精巣内精子採取術(TESE),閉塞性無精子症に対する精路再建術などがある。
▶生殖補助医療(ART)の適応
男性因子に根本的治療がなく,治療による改善の見込みが低い場合には,速やかに女性側の不妊治療を提案するのも男性側の診察の一環である。

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