特集 産婦人科の未来予想図―これから必要な技術,資格について
各論
2.産科医療の未来
齋藤 昌利
1
M. Saito
1
1東北大学大学院医学系研究科産科学・胎児病態学分野/周産期医学分野/婦人科学分野(教授)
pp.871-875
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003509
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歯止めの効かない出生数/出生率の低下,分娩の保険化,医師を対象とした働き方改革などなど,産科医療を取り囲む環境は厳しさを増し,その未来は一見暗澹としている印象が拭えない。しかしながら,私個人としては,産科医療は「まだまだ捨てたものじゃない」という思いを抱いている。ましてや,これまでの産科医療の歴史から,「産科医療は時代の変遷に伴って上手にモデルチェンジが可能」な医療であるとさえ感じている。
今回,「産科医療の未来」というとてつもなく難しいお題を頂戴したが,多量の私見を混ぜつつ,大胆にも産科医療の未来像を考えてみたい。

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