特集 エビデンスと経験が紡ぐ未来の産科診療―科学的探究がもたらす新たな視点
6.切迫早産の診断と管理2
齋藤 昌利
1
M. Saito
1
1東北大学大学院医学系研究科産科学・胎児病態学分野/周産期医学分野/婦人科学分野(教授)
pp.371-376
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003359
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切迫早産の診断・治療は施設ごとに異なり,エビデンスと経験が混在している。本稿では,当院の取り組みとして,腟分泌物のグラム染色検査を用いた迅速な原因検索と治療効果判定/退院判定,胎児血流評価によるwell-beingチェック,切迫早産症例の分娩方針,さらにはわれわれが基礎研究として行っている「出生前ステロイド治療の最適化」に関して解説する。よりよい切迫早産管理への一助になれば幸いである。

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