特集 産婦人科にかかわる医用技術の新たな進歩Ⅱ
Ⅱ.妊娠・分娩管理における新技術
6.人工子宮・人工胎盤の開発
齋藤 昌利
1
M. Saito
1
1東北大学大学院医学系研究科産科学・胎児病態学分野/周産期医学分野/婦人科学分野(教授)
pp.155-160
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003301
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人工子宮・人工胎盤システム研究は,長い医学研究の歴史のなかではまだまだ始まったばかりの研究である。しかしながら,動物実験レベルで数週間の成育が可能になり,さらにはかなり小さい胎仔への装着が可能になってきた。その一方,研究結果が改善するにつれ新たな課題もみつかり,今もなお,修正と改善の繰り返しを行っている。本稿では,われわれの人工子宮・人工胎盤システム開発の現在地と新たな挑戦,今後の展望を示したい。
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