特集 看護業務の向上をさぐる—その検討の中から
Ⅳ.何を新たに学ばねばならないか
私はこうして学んでいる
産婦人科
森 幸
1
1国立京都病院産婦人科
pp.117-119
発行日 1962年6月15日
Published Date 1962/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911666
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はじめに
私どもは何を新たに学ばねばならないかと,ことを改めて考える前に「何をするために学ばねばならないか」と目標を定めて考えた方が分り易いのではないかと思います。近代病院のもつ使命と,医療内容が,一般に理解されてきたこの頃では,利用者が日増しに増加の傾向にあり,私どもはこうした人達に,十分な満足感をあたえながら,医療がスムースに行なわれることの努力が絶えず払われていなければならないと思います。この平凡なことが実際にはむずかしく,私どもの対象とするものが人間であり,加えて疾病をもつ人であるために,それに伴う精神的変化も不随意に起り,健康人に比し人間関係がむずかしくなります。その人達を適切に看護し,病より脱皮させる尊い仕事であることを認識し,よりよい人間関係を作ることに努力することを先ずこれからの医療人として身につけたいと思います。以上を学ぶとともに,毎日の仕事を通して学んでいることをのべてみたいと思います。
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