症例
腹腔鏡下に修復した,吸引法による人工妊娠中絶手術で生じた子宮穿孔に伴う子宮腔内への大網嵌入の1例
祝 小百合
1
,
寺田 美希子
1
,
塩見 真由
1
,
德川 睦美
1
,
邨田 裕子
1
,
細井 文子
1
,
西尾 幸浩
1
,
香山 晋輔
1
S. Iwai
1
,
M. Terada
1
,
M. Shiomi
1
,
Y. Tokugawa
1
,
H. Murata
1
,
A. Hosoi
1
,
Y. Nishio
1
,
S. Koyama
1
1大阪けいさつ病院産婦人科
pp.713-718
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003460
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子宮内容除去術に伴う合併症の1つに子宮穿孔があり,腸管などの骨盤内臓器の損傷を伴う場合には重篤な合併症を併発し死に至ることもある。症例は25歳,他院で妊娠6週に手動真空吸引法による人工妊娠中絶手術を受けた。術後の腹痛精査の超音波検査やMRI検査で子宮穿孔に伴う子宮腔内への大網嵌入が疑われ,当院紹介となり緊急手術を施行した。術中所見では大網の子宮底部前壁の穿孔部位への嵌入を認め,子宮鏡併用下に腹腔鏡下子宮穿孔修復術を施行した。子宮内容除去術は超音波ガイド下に細心の注意を払って行うことが望ましい。

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