連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
子宮筋腫核出部において嵌入胎盤を生じた1例
川北 かおり
1
,
小菊 愛
1
,
秦 さおり
1
,
伊藤 嵩博
1
,
奥杉 ひとみ
1
,
近田 恵里
1
,
佐原 裕美子
1
,
竹内 康人
1
,
片山 和明
1
1西神戸医療センター産婦人科
pp.1499-1503
発行日 2011年12月10日
Published Date 2011/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102866
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症 例
■患者
38歳,初産婦.
■既往歴
34歳 : A病院にて子宮筋腫核出術(術後イレウスとなる).
36歳 : Bクリニックで不妊治療を行う.両側卵管閉鎖のため体外受精を繰り返すが妊娠に至らず,左卵管水腫を含む両側卵管の切除を当院に依頼された.
37歳 : 腹腔鏡下両側卵管焼灼術を施行(子宮後面と両側付属器および腸管・腸間膜が広範囲に癒着しており,卵管は同定不可能.卵管狭部を焼灼・切断して手術を終了した.子宮前壁には癒着はみられなかった).2か月後,Bクリニックでの胚移植後に腹膜炎となったが,保存的に治療された.
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