特集 発展する子宮鏡Ⅱ―診断から治療,そしてオフィス手術へ
オフィス子宮鏡
5.子宮体癌と子宮鏡
坂井 健良
1
,
山上 亘
1
K. Sakai
1
,
W. Yamagami
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.571-577
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003417
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子宮体癌はリスク因子をもつ患者や異常子宮出血を伴う患者に検査が推奨されるが,盲目的な内膜組織診や子宮内膜全面掻爬(D & C)ではサンプリングエラーの可能性がある。近年では,病変の局在診断や正確なサンプリングを目的に子宮鏡検査が推奨され,海外を中心に診断困難例での第一選択となりつつある。子宮鏡は安全性も高く,特に妊孕性温存目的の高用量MPA療法において治療効果向上に寄与することが海外から報告されているが,国内では保険適用がないという課題もある。

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