特集 発展する子宮鏡Ⅰ―レゼクトスコープ手術の神髄
総論
1.子宮鏡 概論―これまでの子宮鏡これからの子宮鏡―
齊藤 寿一郎
1
J. Saitou
1
1順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター婦人科(科長)
pp.445-449
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003383
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Bozziniがろうそくを光源として「Lichtleiter」と名づけた内視鏡は,200年にわたる先人たちの好奇心と試行錯誤を重ね進化・改良されてきた。子宮鏡検査・手術機器は,出血や子宮腔の確保など独特の困難を乗り越えて開発されてきた。子宮内腔を観察・診断するために子宮腔の拡張,鮮明な視野を保つ,光源の改良による子宮腔の視野確保,記録装置や,手術・治療のため切除機器の開発・改良,熱源の工夫など,さまざまな進化が必要であった。本稿ではこれまでの子宮鏡の誕生の経緯と,これからの子宮鏡のあり方や方向性を記述した。

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