今月の臨床 婦人科外来
外来診察と検査
13.子宮鏡
田中 耕平
1
1秋田赤十字病院産婦人科
pp.448-451
発行日 1999年4月10日
Published Date 1999/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903604
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子宮粘膜下筋腫,子宮内膜ポリープなど子宮内膜病変の診断は経腟超音波断層法,MRIのような画像診断の進歩により容易に診断できるようになった.さらに,子宮腔内に生理的食塩水を注水し経腟超音波断層法を行うultrasonohysterogra—phy(USHSG)で子宮内腔の隆起性病変がより鮮明に観察できるようになった1).これにより子宮腔内の観察に使用される子宮鏡検査は不要かというと,画像診断で認めた隆起性病変がどういう性状なのか直接観察し生検するには子宮鏡以外に方法はない.また子宮鏡はレゼクトスコピーによる粘膜下筋腫の内視鏡手術2)の普及に伴い必須の術前検査となっている.そこで,子宮鏡検査の適応,手技および成績について検討した.
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