特集 産婦人科にかかわる医用技術の新たな進歩Ⅰ
人工妊娠中絶の新技術
1.傍頸管ブロックと手動真空吸引法による患者中心の医療を目指した人工妊娠中絶
杉山 太朗
1
T. Sugiyama
1
1田園調布オリーブレディースクリニック(院長)
pp.61-66
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003274
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子宮内容除去術における手動真空吸引法が日本で認可されるとともに,麻酔法として傍頸管ブロックが施行されるようになってきた。世界的には真空吸引法が強く推奨されており,欧米での麻酔法は傍頸管ブロックが主流である。手動真空吸引法,傍頸管ブロックは患者,医療者ともにメリットが多く,日本でも手術手技の教育環境が整ってきている。今後,経口妊娠中絶薬とともに子宮内容除去術の主流となる可能性があり,患者にとっての選択肢が増えていくことになる。
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