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手動真空吸引法(MVA)を用いた人工妊娠中絶手術における手術困難症例への工夫
菊池 淳
1
,
出井 知子
2
A. Kikuchi
1
,
T. Idei
2
1菊池産婦人科
2ともこレディースクリニック下北沢
pp.951-956
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003086
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流産手術,および人工妊娠中絶手術が困難な症例の手術方法の報告である。手動真空吸引法(MVA)のカニューレに子宮ゾンデを挿入,その状態で超音波ガイド下に子宮内腔に到達させる。その後,子宮ゾンデを抜去し手術を行った。この方法により,カニューレが子宮腔内に容易に入らない手術困難な症例に有効であった。本稿は,単頸双角子宮と子宮頸部狭窄の2症例について提示した。海外では,手術困難な症例に対する経口中絶薬の不成功例の報告がある。そのため今回の手術方法が,困難症例に有効な選択肢の1つになることを期待する。
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